パチンコ業界が今後存続する為に最もやるべきこと
以前、メーカーの幹部と飲んで険悪なムードになったって話をしたけど、最近またその人と飲むことがあったので、その時の話を記事に書いてみます。
ここから先は、以下の記事を先に読んでから進んで下さい。
もちろん、すでに読んでいる場合にはそのまま進んでしまってOkです。
【某メーカー関係者が衝撃告白!】5.9号機が売れない現状の今後のメーカーの目論見
和食屋 朧 にて打ち合わせ
その日は、以前飲んだメーカー幹部と新台の商談の予定だった。
実は、来年3月に発売となる
「パチスロ ドラゴンボール ナメック星編」
をどうにか先行導入で200台ほど回してもらえないかという話をしたのである。
ちなみに、パチスロドラゴンボールに関しては、初回限定版はアプールパネルで発売されることになっていたので、クロロ店長はどうしても初回限定版にて200台を確保したかったのである。
しかし、意外にも商談はあっけなく終了した。
というのも、クロロ店長は、秘密の店長ボタンによって数々の女性従業員のセクシーショットをHDに落としてダイジェスト化していたわけであるが、その動画と引き換えに商談が成立したということである。
「いやあ~、ダイジェスト版の動画ありがとうございます。
実は、クロロさんのお店にお気に入りの子がいましてね(苦笑)
その動画は何がなんでも欲しかったのですわ」
「喜んでいただけて光栄です。
こちらとしても、アプールパネルを200台も確保することができたので、大変満足です」
先日の飲み会では、険悪ムードで幕を閉じたのだが、昨日の敵は今日の友。
過去にことに拘ってもしょうがない、互いの未来の為に、過去の出来事は水に流したというわけである。
「イワナの煮物をお持ちしました」
個室の襖を開けて、従業員の女が部屋に入った。
なかなか可愛い。
この店は、メーカー幹部に誘われてきたわけだが、建物も従業員もなかなかいい。
クロロ店長は終始満足だった。
「ものすごく可愛い、従業員さんですね。
室内も落ち着いていてとてもいい店ですね」
「私の行きつけの店なんです。
ささっ、冷めないうちにイワナの煮物をお食べくだされ」
ふむ。
なかなか旨い。
その後、1時間ほど他愛のない話をしていたわけであるが、お互いに若干酔が回ってきた時に、再びパチンコ業界の話へと戻った。
「実はあの、前回のお話の件で色々と考えたんです」
「前回のお話?」
「そうです。仰りましたよね?
5.9号機以降の新台を強引にホールに買わせる為に、来年中に旧基準機を全撤去させる為の規制を打ち立てるって」
「ああ、その話でございましたか」
現在では、全国のパチンコ店のスロットホール内に設置されている機械の30%は旧基準機であり、残り70%はAタイプと5.5号機が占めるわけだが、そのようなラインナップの中で5.9号機が登場しても、ユーザーは打つことはなく、そのためホール側も5.9号機の新台を買うメリットはない。
従って、5.9号機の時代に突入した今後は新台が売れなくなって、メーカーさんは大変ですよね。といった話をクロロ店長がしたところ、メーカー同士で手を組んで警視庁を買収し、来年中に旧基準機を強制撤去させることにより、強引に新台を買わせるから大丈夫ですという話をされて一触即発の事態となった・・というのが前回の話なのである。
「実はですね。このパチンコ業界を活気づける方法を他に思いついたのです」
「ほう。なんでございましょう?」
「パチンコ業界が下火になってる最大の要因は、パチンコやスロットを打っても勝てないからです。
ヘソ釘11.50や設定ベタピン営業で、ユーザーが楽しめますか?そんなんでパチンコスロットが楽しめるわけないでしょう」
「誠おっしゃる通りでございます」
「しかし、パチンコスロットで還元できない最も大きな原因は何だと思います?」
「ほう。なんでございましょう?」
「それは新台ですよ。ロクに稼働しない新台をメーカーから買うことが、経営を圧迫して客に還元できなくなっているのです」
「・・・・・・・・・・・」
「私の営業する店は700台規模で月間の機械代の経費が1800万となっています。
それに対して月間粗利が6000万なので、機械代はおおよそ月間粗利の30%をしめており、この30%がユーザーの大きな負担となっています」
「・・・・・・・ほう・・」
「つまり、もし月間の機械代を0に抑えることができたらノルマを4200万まで下げられるということになり、俄然、ユーザーに還元しやすい状況となります。ノルマが30%も落ちたとしたら、そりゃあ営業も変わってくるでしょう」
「そんなことは、わかりきったことじゃあないですか。それで新台を買わないなんて言い出すのでございますか?」
「その通りです。
今後、ホール側はパチンコスロットの新台を一切買いません。
そもそも今の台は稼働に繋がらないので買って無駄な経費で終わってしまいます」
「何をバカなことを(苦笑)新台導入ゼロで経営が成り立つと思っているのですか?
ライバル店に新台導入されたら客は流れてしまいますよ。例えそれがクソ台だとしてもチラシを打って新装開店と謳うことが集客に繋がるということがあなたならわかっているはずです」
「その通りです。
しかし、新装開店をやる店とやらない店が存在するから、差ができてしまう。
つまり、私はこのブログを通じて全国のパチンコ店に新台を買って新装開店することはやめようと訴え掛けます」
「なに!?」
「あなたもご存知の通り、このブログは全国のパチンコ業界人がご覧になっています。
マルハンの社長やDステの社長。さらには、アミューズの岩谷専務やスロットステージアネックスの丸上部長も見てるはずです。
私は、このブログを通じて全国の業界人に訴えます。
“みんなで新台を買わなければ怖くない!”
“今後一切新台を買うな!!”
“機械代を0にして、ユーザーに還元せよ!”
“ホールとユーザーを食い物にするメーカーを潰せ!!”
以上のようなことを訴えかければ、全国のパチ屋がメーカーから一切機械を買わなくなるだろうと思っています」
クロロ店長は先日の飲み会の借りを返した気分となり、溜飲を下げた。
これでメーカーも懲りたことだろう。ホールを見下すのもいい加減にしろって話である。
一方、某メーカーの幹部は俯きながら、徐々に身震いしているようだった。
これは一体どうしたものだろうか?
すると、次の瞬間!!
スパーーーーーン!
「フハハハハハハハハハ。
クロロさん。それは心配無用です」
メーカー幹部の殺気立つ表情に圧倒され、私の血は凍りついた。
私は、身を震わせながら答える。
「え!?それはどういうことなのですか?」
「全国のホールで一致団結して新台を買わなくする?
そんなことをしようものなら、こちらにも次の手がありますよ」
「え!?それはどういうことなのですか?」
「現状の検定期間を短くして認定制度を廃止するんですよ」
「何だって!?」
「現状では、新台は検定を通過してから3年間はホールで稼働させることが許され、3年以内に認定を取ることによって、もう3年設置することが可能であり、つまり合計6年設置できることになります。しかし、それが次のように変化したらどうでしょうか」
メーカー幹部は少し間を開けて話す。
「検定通過後の設置期間を3ヶ月に短縮して、認定そのものの制度を廃止にする。
それによって、ホール側は常に新台を買う必要性が発生します」
「何だって!?貴様ぁ!!
そんなことができるわけねえだろ!」
「そんなことできるわけない?いいや、簡単なことですよ。
各メーカーからカンパした金を警視庁の有力者に上納すればいいだけの話です。
お互いにいがみ合っている、あんたらクソホール側の人間と一緒にしないとください。
私たちメーカーは一糸乱れぬ連携をしているのです」
「何だって!?貴様ぁ!!」
「組合で紳士協定結んで非等価にしたのに、それを裏切って等価に戻すホールが現れれば、他のホールも一気に等価に戻す。
そんなことの繰り返しじゃあないですかw
烏合の衆以外の何者でもないあなた達クソホール側の人間と一緒にしないとください」
「むむむむ・・」
以上のやり取りから、一触即発の事態となった。
すなわち、ついに堪忍袋の緒が切れたということである。
「貴様っ・・!」
「ふん。掛かってこい・・」
「ぐふぅっ!」
勝負あったか?
すると次の瞬間!!
「弦之介さまーっ!」
なんと、先程の女性店員がこのメーカー幹部とデキていたのである!
なんと羨ましいことであろうか。
完