立ちスロがNGに・・高射幸性回胴式遊技機の15%以下規制に待ったなし!
先日、某メーカー幹部と飲んできたのだが、その時の話を書いてみます。
ちなみに、その幹部との過去記事は以下の物となりますんで、全部ヤバいほど面白いからぜひ読んでみてください。
2017年12月9日公開
パチンコ業界が今後存続する為に最もやるべきこと
2017年12月19日公開
パチスロ旧基準機が2019年1月31日に15%以下に減台へ
2018年3月18日公開
和食屋 朧 にて打ち合わせ
その日は、以前飲んだメーカー幹部と新台の商談の予定だった。
実は、2018年12月に発売予定となっている
「パチスロ デスノート」
をどうにか先行導入で120台ほど回してもらえないかという話をしたのである。
なお、当機種においては初回出荷時に、プレミアムパネルにて限定1000台での発売予定となっていた。
従って、クロロエリア長はどうしてもプレミアムパネルにて120台を確保したかったのであるが、そのプレミアムパネルとは一体どんなパネルなのであろうか?
夜神月パネル?
Lパネル?
ミサミサパネル?
はたまた清楚高田パネルか?
いや、違う。
そのパネルとは・・
三堂パネルである。
▽ちなみに、オレンジ枠のキャラが三堂
・・なるほど。
流石に三堂パネルともなると、初回限定パネルを欲しくなる気持ちは理解できる。
三堂パネル120台 交渉成立!
「わかりました。
それでは、6号機の超目玉となっているパチスロデスノートの三堂パネルを120台、貴社に優先的に納品とさせていただきます」
「ありがとうございます」
メーカー幹部との交渉は呆気なく成立した。
通常であれば、パチスロデスノートは6号機新台の目玉であった為に、それを大量導入することは困難だった。
その為、メーカー側はデスノートの導入希望台数と同じ台数を、以下の機種リストから買わないと売らないという強気の姿勢を見せてきたのである。
パチスロ 世界の車窓から
パチスロ 男村田
パチスロ ハメナプトラ2
ご覧の通り、上記3機種はコンテンツがゴミであり、どれもクソ台であることが予測されたので、デスノートを120台買うのであれば上記の機種も同様に合計120台買わないと売ってもらえないという条件は、資金に余裕のない一般のパチンコ法人にとっては厄介なものだった。
しかし、その状況を打開したのがクロロエリア長の“裏の策”だったのである。
「いやいや・・。
それにしても、この画像を貰っても本当に良いのですか?」
「ああ・・構いませんよ。
どうぞ、自宅に帰ったら心ゆくまでお楽しみください」
実は、クロロエリア長は自らが管轄しているパチンコホールに隠しカメラを設置しており、そこで撮影した女性スタッフの画像をプリントアウトして、今回の営業マンに渡したのだった!
ぶっちゃけ、全国ほぼすべてのパチンコ店に設置してある「店長カメラ」はその名の通り店長一人で楽しむ為のものなのだが、クロロエリア長は今回の営業マンが以前から、そのホールで早番専門で働いている女性スタッフをえらく気に入っているのを見抜いていたのである。
っていうのもあれだ。
その子は、早番終了後に夜9時からはヤバクラでアルバイトをしていたのである。
その営業マンが以前、彼女のバイトしているヤバクラに飲みに行ってからというもの、その後も度々指名しているという話を聞きつけた為に「これだ!」と思い立ったのが今回の作戦だったというわけだ。
その為、クロロエリア長は伝家の宝刀「店長カメラ」を駆使して、そのスタッフを撮影し画像集を作成したというわけなのである。
※ちなみに“店長カメラ”の詳細に関しては、
「パチンコ店の実態 店長愛用の隠しカメラで大興奮!」
で検索すればヒットしますんで、ぜひ検索してご覧ください。
「イワナの煮物をお持ちしました」
そうこう話していると、個室の襖を開けて従業員の女が部屋に入った。
ご覧の通り、ヤバいほど可愛い店員だったのだが、実はこの女が現在商談している営業マンとデキているのは、以前書いた「パチンコ業界が今後存続する為に最もやるべきこと」に書いた通りである。
実に羨ましい話だ。
「商談はここまでにして食事にしましょうか。
ささっ、冷めないうちにお食べくだされ」
「ありがとうございます。
ここのイワナの煮物は絶品ですね」
終始、和やかなムードで会話が進み、酒を酌み交わすこととなった。
そりゃあ、クロロエリア長は「三堂パネル」を120台確保することに成功し、
一方の営業マンは「女性アルバイト店員の秘密の画像」をゲットすることができたので、お互いに上機嫌になるだろう。
その後、数十分ほど他愛のない会話をしていると、そこからパチンコ業界の話へと話題が移った。
パチンコ業界におけるメーカーの目論見
「それにしてもあれですね。
全日遊連発第32号2018年4月25日の通達では、2019年1月31日には高射幸性回胴式遊技機(旧基準AT機)の設置比率を設置台数の15%以下のすることが確定しましたな。
残り期間は約10ヶ月。
この10ヶ月の間に旧基準AT機を撤去して、否が応でも新台を購入することになりそうですな」
「ほほう。
それはけっこうなことですなあ」
承知のとおり、パチンコ業界においては旧基準AT機の設置比率を以下のように減台していくという方向性で話が進んでいる。
▽回胴式遊技機の設置比率目標値について
リンク:全日本遊技事業協同組合連合会
この調子で行くと来年頭には全国で20万台以上の旧基準機が撤去されると言われており、それはすなわち代替えとして20万台の新台が売れる見込みとなる。
すなわちメーカーはウハウハということである。
「年末には旧基準機の代替えとして数々のタイトルを用意しておりまする。
パチスロ 世界の車窓から
パチスロ 男村田
パチスロ ハメナプトラ2
などなど。
どれも大ヒットすること確実の版権ものでございます。
是非ともご購入を宜しくお願い致します」
「ほ・ほう。
それはけっこうなことですなあ」
クロロエリア長は内心思っていた、
「来年頭に全国で20万台の旧基準機が撤去されることをいいことにクソ台を売りつけやがって」と。
今回の15%規制といい、認定機廃止制度といい、どう考えてもメーカー側に都合がいい規制が多過ぎる。
やはり、メーカーは一致団結して警視庁のクソ共に裏金を上納しているとしか思えん。
全く、メーカーと警視庁はパチンコ業界を食い物にする悪の権化以外の何者でもない。
・・となると、この先は雑誌イベントの規制を和らげる為に、某出版社等は警視庁のクソ共に裏金を上納するのであろうか?
まあ、それは多いにやってくれって話だが・・。
しかしながら、メーカーに言われるがままにクソ台を買わされるという現状はどうしても打破していきたい。
っていうか、旧基準機設置比率15%をどうにかしたい。
その為、クロロエリア長は兼ねてから目論んでいた作戦を某営業マンに明かすこととした。
「いやいや。
心配には及びませんよ。実は来年の15%に備えた奥の手がありましてね」
「ほう・・」
「うちのホールでは来年1月31日になっても旧基準機は減台しません」
「なんですと?
そんなことは可能なのですか?」
「設置比率が15%規制になったとしても、旧基準機を減台しなくて済むように『立ちスロ』『寝スロ』『トイレスロ』『コヒレスロ』『女子ロッカースロ』を増やす予定です」
「そんなバカな!?」
ご存知の通り、立ちスロとは2017年12月1日に旧基準機設置比率が30%以下に規制された時に出現したホール側の苦肉の策である。
▽立ちスロ
つまり、立ちスロコーナーを増設することによって強引にスロットの設置台数を増台し、それによって旧基準機の設置台数を増やすという行為であるわけだが、クロロエリア長は2019年1月31日に15%以下になるタイミングでもそれを実行しようとしたわけである。
しかも、今回のクロロエリア長の作戦は従来の立ちスロを超越するものであり、
寝ながら遊技できる「寝スロ」
クソをしながら遊技できる「トイレスロ」
コヒレとイチャつきながら遊技できる「コヒレスロ」
パチ屋の女性スタッフの着替えをチラ見しながら遊技できる「女子ロッカースロ」
といった感じで、スロットホールはもとよりあらゆる場所にスロット台を設置しようと思ったわけである。
(もちろん、稼働ゼロであることを前提としており旧基準機設置台数の減台を免れるための試みである)
しかし、この発言に対して営業マンは反論する。
「しかしながら、あらゆる場所にスロットを増台したとしても、そこに設置する遊技台が必要となりますゆえ、新台を買う選択肢からは免れることができませんよのう」
以上のように、営業マンは実に的確な意見を突きつけてきたわけであるが、それに対してクロロエリア長は言葉を重ねるように反論する。
「いえいえ。その心配には及びませんよ。
以下の機種をリストアップしたのですがどうせ動かねえ台なんで、個人的には全部ゴッドイーター2の中古台で十分だと思ってます」
クロロエリア長はその後もまくし立てるように発言した。
「余程の版権モノでない限りメーカーが発売する新台を買うことはありません。
どれも2週目から稼働が飛ぶことは目に見えてますから。
今後は、立ちスロモドキを増台して旧基準機中心のスロットコーナーを作り上げていきますわ」
「・・・・・・・」
アルコールが入っていたということもあり、クロロは悪ノリしてさらに暴言を連発する。
「みなし機問題であったり、今回の15%規制の問題であったりと、あんたらは随分とホール側に嫌がらせをしてくれますよね。
きっと警視庁とつるんで悪巧みをしているのでしょう。
そうはさせませんよ。それならそれで規制の抜け道をかいくぐってやります。
あんたらの思惑通りにはなりません」
「・・・・き・貴様・・」
クロロは酒に酔った勢いで、某メーカーの営業マンに対して爆弾を投下したのである。
新台を売っている営業マンに対して、この発言は流石にヤバい。
しかし、どうしたものだろうか?
某メーカーの営業マンは俯きながら、徐々に身震いしているようだった。
すると、次の瞬間!!
スパーーーーーン!
「フハハハハハハハハハ。
クロロさん。それは心配無用です」
メーカー幹部の殺気立つ表情に圧倒され、私の血は凍りついた。
私は、身を震わせながら答える。
「え!?それはどういうことなのですか?」
「立ちスロもどきを増台して旧基準機を設置し続ける!?
そんなことができるわけないでしょう?」
「え!?それはどういうことなのですか?」
「全日遊連では高射幸性回胴式遊技機の削減に向けた取り組みを逃れる為の増台行為を禁止すると4月25日の理事会で発表しました。
これで旧基準機は現状の設置台数で15%以下にまで減台しなくてはなりませんよ」
「何だって!?」
「貴様らホール側が小賢しい悪知恵を働かせようとも無駄なことです。
残念でしたね。これで新台を買わないわけにはいきません」
「何ぃ!?」
高射幸性回胴式遊技機の削減に向けた取組の実施について(抜粋)
昨年12 月の「新基準に該当しない遊技機」の設置比率目標値の達成に際し、設置可能な「新基準に該当しない遊技機」の台数を増やすため、「新基準に該当しな
い遊技機」以外の遊技機を増台し、分母を大きくする動きが散見されております。
こうした行為は、射幸性抑制に向けた取組の趣旨を蔑ろにする行為であることから、厳に慎むようお願いいたします。つきましては、
①高射幸性回胴式遊技機の設置可能台数を増やすため、お客様が遊技をすることを想定していないような遊技機を設置して総設置台数を増やす、「取組を逃れるための増台行為」を行わないこと。
②高射幸性回胴式遊技機の設置比率については、目標値の範囲内で一時的に増減することはあっても、高射幸性回胴式遊技機の早期削減に向け、一貫して「減少傾向」となるよう努めること。
以上2点について、傘下の組合員ホールの皆様に周知徹底されますよう、ご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。
リンク:全日本遊技事業協同組合連合会
「貴様ぁ!!立ちスロを禁止にするだと!
寝ぼけたこと抜かしてるんじゃねえ!
そのタイミングでは旧基準機30%とAタイプ40%。そして、使える5.5号機と6号機をミックスさせる形で立ちスロを除外した台数で30%設置する営業プランを練ってたんだ!
余計なことをするんじゃねえ!」
「そんなことを言っても無駄です。
各メーカーからカンパした金を警視庁や協会の有力者に上納すれば彼奴らはさらに規制を強めてくれます。
それによって、ホール側が新台を買わざるおえない状況になれば私たちはウハウハですよ」
「むむむむ・・」
以上のやり取りから、一触即発の事態となった。
すなわち、ついに堪忍袋の緒が切れたのである。
「貴様っ・・!」
「ふん。掛かってこい・・」
「ぐふぅっ!」
勝負あったか?
すると次の瞬間!!
「まだですっ!」
完