マルハンがパチンコ業界を滅ぼす【後編】
昨日の記事では業界が衰退している原因と、それに相反してマルハンの業績は伸びているといった事実を書きました。
その上で、イベント規制の掛かった現在はブランディングで勝負できるマルハンにとっては好都合であるとも書きました。
以上の理由から、今後も業界は衰退しますが、マルハンだけ伸びるといった状況が予想されます。
それではマルハンの取ってきた行動について考察していきます。
『7のチカラ』の本当の意味
マルハンが『7のチカラ』というキャッチフレーズを全面に出したのは今から何年前でしょうか?
私の記憶ではイベント規制の入る数年前であると思います。
つまりマルハンは、今後パチンコ業界にイベント規制が入ることを予測していた。
その為に、事前に『7のチカラ』のキャッチフレーズを浸透させることによって、いつイベント規制が入ってもいいように『7の付く日はイベント日』という浸透を行っていたと言えます。
生活安全課が規制に入る過程
その一方で、パチンコ店は風俗営業ですのでそれを規制するのは所轄の警察署内の生活安全課となります。
しかし、この生活安全課というのは基本的にはそれほど事細かに規制する機関ではありません。
もちろん、過激で露骨な出玉イベントを繰り返していたというのなら動き出す可能性もありますが、「機種推し」「台番推し」「日付推し」程度のひっそり系のイベントであればそうそう動き出さないものなのです。
ただし、そのような機関ではあっても「他店からのチクリ」と「客からのクレームがあった」という場合には動かないわけにはいきません。そこで初めて規制に入るわけです。
エリアの繁栄を考える
しかし、ながら「他店からのチクリ」というものは基本するべきではありません。その理由について説明します。
例えば、埼玉県の大宮と浦和といった商圏を例に出して考えます。
まず、大宮市内のA店がひっそり系の出玉イベントを開催し集客したとします。この場合、近隣のB店やC店は少なからず集客の打撃を受けたことになります。
しかし、B店及びC店のこのケースにおける正しい対応としては、時期を見て自分の店でも出玉イベントを開催することによって集客することです。
自分の店が集客でマイナスの影響を受けたからといって、そのひっそり系の出玉イベントをやめさせるように所轄の生活安全課に密告したとしても、余計に規制が強化されてしまうだけです。そして、それは結果として大宮市内全体の規制が強化されることになり、それよりも規制が緩い方に顧客は流れてしまいます。今回の例でいうと浦和エリアの規制が緩いのであればそちらに流れるということです。そうなると大宮エリアは衰退の一途を辿ります。
ですので、生活安全課に密告するといった行為は、そのエリアの規制が強化されて衰退してしまう可能性もあるのでやるべきではないのです。
マルハンが取ってきた行動
それでは、パチンコ業界の衰退と相反してマルハンが成長し続け、現在では業界一のずば抜けた売上高となっているのはなぜでしょうか?
その理由はイベント規制が関係しています。
詳細を説明しますと、一昔前であればしょぼくれた弱小店でもイベントを謳うことによって集客することができたのですが、現在ではそれができない為に、集客の決め手となるのが「新台」と「ブランディング」の二つになっているということです。
今のパチンコ業界では「新台」が買えない店は負け組確定です。
自店では牙狼金色を10台しか買えなかったのに、ライバル店には20台導入されたとなったら確実に客は流動します。
そして、新台導入の度にそのようなことが起きてしまうと確実に集客に差ができてしまいます。ですから、新台が買えない(資金力)がないグループは現在の業界で生き残ることは困難と言えます。
次にブランディングですがイベント規制により「射幸性」を刺激できないのであれば「ブランディング」といったように「安心感」や「高級感」を与えて集客するといったことが有効となります。
一昔前であれば「高級感<射幸性」で客は動いていました。しかし、射幸性を刺激できない現在では「ブランディング」でしか他店とは差が付けられないのです。
そう考えると「新台(資金力)」と「ブランディング」においてはマルハンは最強の存在です。
現在、マルハンが右肩上がりで成長しているのはその為です。
そして、現在マルハンの取っている行動とは、他店の仮想出玉系のイベントを管轄の生活安全課に密告するということを繰り返している可能性が非常に高いのです。
「A店のあのメールの表現って射幸心を煽っているよね」
「B店のあのブログにこんな過激なことが書かれていたけど、そんなことやっちゃっていいの?」
「C店のトイレに貼ってあったポップにこんな過激なことが書かれていたので取り締まってください!」
「D店のスタッフに明日はサラリーマン番長がオススメって言われたけど、それってイベントだよね?」
というようなことを一般人に装って生活安全課に密告するわけです。
基本的に生活安全課は単体では動かないのですが、そのような申し出があると動かざる負えません。
それによって対象の店は注意処分を受けてイベントができなくなるわけです。
そして、イベントができなくなれば「新台(資金力)」と「ブランディング」の土俵に持ち込むことができるのでマルハンに部があるわけです。さらに、マルハンは「7のチカラ」を浸透させているので何も言わなくても「7」の日に莫大な集客ができるわけです。
イベント規制がさらに強化されれば、結果としてそのエリアは衰退します。
そして、それに相反してマルハンの一人勝ちとなります。そのようなことを繰り返しているのがマルハンなのです。
私自身の店でも、先日マルハンの店員が打ちに来たかと思ったら、店内ポップの写真を撮ってすぐに帰りました。
機種イベントを匂わす系のポップだったので、それを所轄の警察安全課に密告するのでしょう。あの時は、駐車場まで追いかけていきましたが正直ブチ切れそうになりましたね。
また、数ヵ月前にはマルハンの女性店員が店内で写真を撮っていたので、捕まえて目の前で全部消去させました。
店内には「撮影禁止」と書かれたポップが貼ってあるんですけどね。本気で、マルハンの店に乗り込んでそこの店長に話つけてやろうと思いましたよ。
今後のパチンコ業界
繰り返しますが「新台」が買えない法人は縮小し潰れます。
「ブランディング」の乏しい法人も衰退します。
マルハンが警察に密告を繰り返すことによって(確証はなくはないですが、ここではあくまで予測としておきます)、完全に「新台」と「ブランディング」での戦いとなり、これは極端な話ですが将来的にはマルハン以外のパチンコ店は全て潰されるということです。
ですから、個人的な意見としてはマルハンにパチンコをしに行くのは、業界を衰退させる法人を繁栄させる意味で好ましくないと思っています。
しかし、まあこのブログを見ている皆さんであれば行っていいと思います。
皆さんは、月に数十万は勝っているエナプロなわけですし、そういったエナプロが大量にマルハンに行けばマルハンも流石にしんどいと思いますw
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