超絶ブラック企業のパチンコ店【最終話】自由へのあくなき挑戦
超絶ブラック企業のパチンコ店【最終話】をお送り致します。
~過去記事はこちら~
超絶ブラック企業のパチンコ店【その1】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その2】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その3】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その4】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その5】
超絶ブラック企業のパチンコ店【その6】
結局、紆余曲折を重ねノヴが異動した三条市内のホールはグランドリニューアルを迎えたわけだが、私もとある休日にオープンの様子を見に行った。
正直それほど客は入ってなかったのだが、まあそれはそうだろう。
そんな簡単に一気に客を呼んで定着させることができるものではない。
それでも、たまたまその時にエントランスで客に笑顔で挨拶していたノヴ店長が何とも切なかった。
会社の為に自分の身にムチを打って頑張っているんだろう。
明るい未来を信じて休日返上で1日のほとんどの時間を会社に捧げ頑張っているんだろう。
ゴールデンウィークやお盆・正月は当然のように友達や家族と会うこともできずに会社の為に働くのだろう。
そして現状のノヴ店長は、有給を使ったり定時に帰るなんてことがあろうものなら、とてつもない罪悪感に苛まれるのだろう。
私はそんなことを考えながらホール内の大海物語2を1時間ほど打って帰宅の途についた。
(系列店の遊技はOKの法人なのです)
▽結局、その後のノヴ店長は極度の過重労働により精神に以上をきたす結果となった
日本人の帰属意識は厄介
個より組織を尊重する日本人の気質を全否定するつもりはないが、ことさら労働環境の話になればこれほど厄介なことはない。
・定時に帰りづらい
・有給を申請しづらい
・残業代の申請がしづらい
・飲み会が断りづらい
・上司にノーと言いづらい
そして以下は世界の有給取得率である。
画像は、ロイターが調査会社のイプソスと協力し、24か国において有給休暇を使い切る労働者の割合を調査しまとめた結果を公表したものだが、日本は最低ランクであるだけではなくビリから二番目の南アフリカにさらに大きく差を開けられたうえでの最下位なのである。
この数値はどう見ても異常だろう。
全てがとは言わないが基本的に日本企業は狂っている。
やはり根本的に頭がおかしい(私も含めて)。
常識なんてものは国境や時代を超えれば簡単に覆るなんてことは、私がよくブログを見させてもらっているだいぽんさんが言っていたが、例えば89%の人が有給を完全取得しているフランス人から見たらそれが33%の日本人は明らかに異常だろう。
そして70年前には国家の為に喜んで命を捧げる人がいくらでも存在した。
例えば、当時の神風特攻隊を現在の人が見た時に「愚かな時代があったものだ」と誰もが感じると思うが、今から70年後の人が70年前の日本では「過労死」や「残業支給なし」「有給消滅」が普通に存在していたと聞いたら同じように「愚かな時代があったものだ」と思うかもしれない。
そして、その状況ってリアルタイムで進んでいるわけだからここで変えていかなくてはならない。
別に何も考えてない奴はそれでいいと思うけど、私は嫌ですね~。
自由に使える自分の時間というものがきちんとあって、家族と過ごしたり、スロットしたり、ブログ書いたり、スポーツしたり、読書をしたり、飲みに行ったりしたいって思います。
そういう時間が本来はもっと与えられるべきであって、逆に残業などで時間を奪われるのであればそれに相当する対価をもらわなければならないべきなんですよ。
そして「そんなに自由に生きたければ会社を辞めて自由に生きろ」というのも間違っています。
別に会社を辞めるなんて普通の人にしてみればリスクのあることだし、そんなリスクを犯す必要はありません。
会社勤めをしながらも本来もっと自由に生きれるはずなんですよね。
だって、仕事終わったら定時に帰ればいいし、普通に勤めていたら年間20日間の有給をもらえるはずです。
結局、長時間労働や無賃残用や休日出勤やパワハラに悩まされるのは「ノーといえない」ことが原因なんじゃないかなって思います。
あとは出世にも影響しますからね。
まあ、そんな状況ではありますが私は「ノーと言えるサラリーマン」になりたいですね。
自分の自由を手に入れることってすごく重要だと思うし、ノーと言えなくなったら最後、どんどん周囲の人間にプライベートの領域を侵食されていきます。
行きたくない飲み会は断りましょう。
定時を過ぎて帰りたかったら帰りましょう。
頼まれた仕事に気が進まなければ断りましょう。
残業代は請求しましょう。
有給は使いましょう。
すべて「ノー」と言えばいいんです。
そして、自分が気が向いたことだけ引き受けるようにしましょう。
って、まあそんなことはなかなか難しいですよねw
だからそれが堂々とできる為に、力を付けなければならないんです。
結局、自信がないから「ノー」と言えずに全て周囲の言われるがままになるわけですからね~。
一方で、私が「ノー」と言える自信はどこから来ているのかっていうと「仕事で結果を出す」ことと「副収入があること」です。
会社内で自由な振舞をしていても、しっかりとノルマは達成しているわけなので基本文句は言われないし、万が一クビになっても副収入の利益を最大化すれば現状以上の収入を得ることができるんです。
こういった裏付けがあるから「ノー」と言えるんですよね。
ですからもしそうでない方は、こういった状況を構築することから始めるべきでしょう。
自由へのあくなき探求者 だいぽん
以上のような思想において、私が最も影響を受けたのは、最近「僕は雇われずに生きていこうと思った」という電子書籍を発行した「だいぽんさん」です。
この人の自由に対するあくなき探究心はヤバイです。
これでもかってくらいに自由への渇望や謳歌が書かれています。
無料メルマガが面白いのでよろしければどうぞ。
そして実際に、だいぽんさんは会社務めをせずにネットで1億円稼いで自由を手に入れたわけですが、正直私はそれを目指すつもりはないですし、それは皆さんも一緒かと思います。
っていうのも、そんな簡単に1億なんて稼げるわけないですし、別に会社を辞めなくてもいいと思うんです。
稼げるスキルを身に付けて会社を辞めて自由になるのではなく、稼げるスキルを身に付けて会社に在籍しながらも自由を獲る。
そんな形が、現状では理想かもしれないと思っています。
(まあ、私がメルマガで言っているような脱サラも最終的なゴールではありますけどね)