パチスロライターが業界を救う!本音と裏話 第3話
昨日のブログの続きです。
過去記事はこちらからどぞー。
パチスロライターが業界を救う! 第1話
パチスロライターが業界を救う! 第2話
ゴレイヌの頼み
カイア右京店のリニューアル後初の週末営業はニューアイムジャグラーがアウト21000枚の台粗1800円という結果となった。
通常営業であれば全く問題ないが、6大量と言ってしまっただけに期待はずれと感じた客も多かった。
一方、ゴレイヌも現場でそれを肌で感じていたので、店長に次のようなお願いをした。
「あれだけ煽った内容をブログに書いてしまうと、お客さんは過剰に期待してしまいます。
もし中身が伴わないのであれば、逆効果になると思いますよ」
「うん。それは私もホールで感じたよ。
中身も悪い営業でなかったのだが、少々煽り過ぎたようだ。
次回は必ず中身も伴わせるから以下の様な感じでブログを書いて欲しい」
設定6がニューアイムジャグラーに超大量に入ると思うよ!!
\(^o^)/
その日は前日閉店後から
テント持って開店まで並びます!!!!!!
とにかくジャグ専ライターである僕の予想なので間違いない!
絶対に朝から来てくださいね!♪★!」
「・・・・・・前回と似たような情報ですが、実際に6を大量に入れるのですか?」
ゴレイヌが不安そうに質問すると、店長が答えた。
「うん。この日は確実に入れるよ。
リニューアル後から少しづつジャグラーの稼働が上がっているのでここで勢いを付けたい。
今月のノルマは低めに組んであるから十分入れられる」
「・・・その話を聞いて安心しました」
その後、再びゴレイヌは上記のような内容をブログに書いた。
そして、店長は再び爆サイや2ちゃんねるでその情報を拡散させると同時に、店内の客にもこっそりとブログを紹介した。
さらにはPPC広告まで入れて地域のパチスロユーザーに10月8日のジャグラーが熱いことを徹底的にアピールしたのだ。
10月7日(金)閉店後
「・・・・ズシ。設定変更は終わったか?」
「はい。言われた通りに設定変更しました。
ニューアイムが3と6の折半ですよね?」
実はズシはロストアイランド2のゴト行為がバレてハワイに行方をくらませた数ヶ月後に、東日本から西日本へと引っ越しカイア右京店で働いていたのだ!
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ロストアイランド2でゴト発生!【前編】
「うん。3・6折半でOKだよ。
それじゃあ、設定変更も終了したし帰ろうか」
以上のように業務を終えたズシと店長の2人はその後、戸締まりをして帰ろうと思った。
しかし、そう思った瞬間に電話のベルが鳴った。
店長「はい。もしもし」
エリア長「おう。お前か。
明日の営業なんだがな‥‥。
社長から“抜き”の司令がきた。
リニューアル後、2週連続でジャグラーの利益落として営業しますと言ったら、ふざけるなと言われた」
店長「なんと!」
エリア長「10月は3連休明けの3週目が一番キツイから、そこで還元せよとのことだ。
明日は薄利で話をしていたが、予定変更でしっかりと利益を取りにいってほしい」
店長「・・・・・かしこまりました」
電話の受話器を置くと、煙草を一服したあとにズシに言葉を発した。
「これからジャグラーの設定の組み直しだ。
すまんが帰るのもう少し遅くなる」
10月8日(土)営業日
そして、10月8日(土)「パチスロライターゴレイヌの実践取材」当日は、前回と同様に長蛇の列となった。
ゴレイヌは前回と同様に朝7時にテントの中に身を潜めてオープン後に入場した。
また、前回のガチ実践では7万も負けてしまったので今回はニューアイムジャグラーを打つことが許された。
その為、一番乗りで店内に入場すると一番目立つ場所のニューアイムを確保し実践に入った。
しかし、開店2時間で早くも不穏な空気が流れる‥
「ちょっと、今日のジャグラー弱くね?」
「とても6大量とは思えん!」
このような声がチラホラと聞こえ始め、朝一の客も徐々に台に見切りをつけ始めてやめていった。
その一方で、ゴレイヌは最低でも8時間は打って欲しいという要望が店長からあったので、その通りに打つことにした。
結果今回は3万円負けとなった。
ただ、ゴレイヌにとっては自分が負けたことよりも、期待して来店した客が失望して帰る姿を見る忍びなさの方がキツかった。
たしかにゴレイヌは「6大量投入」とブログに書いたので、その場で実践していた本人が気まずくなることは必須だろう。
実践終了後、アパートに戻ったゴレイヌは店の営業時間が終了した後に店長に電話を掛けた。
しかし、何度電話しても店長は電話に出なかった。
「・・・・・・・・」
10月8日(土)営業終了後
「さて、仕事も終わったし今日は帰るか」
店長とスタッフのズシは店の戸締まりをして、駐車場に出たその時。
人影が見えた。
「・・・・・・・・」
「なんだ、君か。どうしたんだい?」
「今日のニューアイムジャグラーの設定は?」
「4と6の折半だよ」
(実はオール3)
「サイトセブンでデータを調べた。
その配分は絶対にありえない」
「すまない。
昨日突如、エリア長から抜きの司令が来てね。
6を入れることができなかったよ」
「てめえ!ふざけるな!!」
「うげえっ!」
ゴレイヌは店長に殴りかかったところをかわされ、カウンターで裂蹴拳を食らった。
「くそガキがァァァ」
「調子に乗ってんじゃねェーーーーー!!」
「このコエダメがァーーー!!」
店長はゴレイヌの敵う相手ではなかった。
しかし、負傷した顔を支えながらゴレイヌは言葉を発する。
「お前、俺がどんな気持ちでガチ実践してるのかわかっているのか!?
設定入れるつもりがねえなら、示唆させるんじゃねえ!
どれだけお客さんが期待して来店してるのかわかってんのか!?」
「ケッ!
くそフリーターのお前にはサラリーマンの気持ちはわかるまい。
出すつもりでいても、大人の事情でそれが急遽変更になることもあるんだよ!」
「うぐああああっ!」
再度、店長からの強烈な裂蹴拳を食らうとそのまま倒れ込んでしまった。
店長とズシはそのまま素通りし帰宅したわけだが
それから約30分後にゴレイヌはやっとのことで起き上がり、駅に向かおうとした瞬間、とある輩系の男に声を掛けられた。
「お前がパチスロライターゴレイヌか?」
その日の営業で、朝一から並んでいた軍団の一人だった。
「お前、ブログでジャグラーに6大量なんてウソを書きやがって!
店長とグルになってたんか。
お礼参りに来てやったあるね」
その後、建物の影から軍団が姿を現した。