パチスロ 取材・雑誌・ライターイベントの裏話
今回は大迫さんからのご質問にお答え致します。
よく必勝本とか、スロマガとかで紹介されるイベント(取材日?でしたっけ)のホールは、実際に設定が入っているんですかね?私の打ち手側としては、きちんと入れてくれるホールもあるのですが、逆に「このホール高 設定どころか、通常営業(設定1)じゃないか?」みたいなホールもよく見ます。 最近では、近い店であれば優良店かどうか事前に知っているので、イベント日に安心して設定狙いできるのですが、遠くの店とかになると設定が本当に入っているのか不安があって、全然いかなくなりました。 私としては、雑誌のメンツもあるので設定を入れてくれるとは思うものの、実際に出ていないホールを何度も見たという経験があるので、悩んでおります。 設定入っていないホールと思っても、実際に設定が入ってるのに反応していないだけなのか、あるいは単なる集客のためだけに雑誌に載せてるだけなのかについて、店側からの意見が聞きたいです。言いにくい部分なので、コメントで きないようでしたら無理と答えてくれても大丈夫です。 |
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それでは各項目毎にお答え致しましょう。
>きちんと入れてくれるホールもあるのですが、逆に「このホール高設定どころか、通常営業(設定1)じゃないか?」みたいなホールもよく見ます。
よくご存知ですね。
取材系のイベントでも中身の設定が備わっているのかどうかは未知数です。
そこはご自分で判断して動かなくてはならないですよね。
>最近では、近い店であれば優良店かどうか事前に知っているので、イベント日に安心して設定狙いできるのですが、遠くの店とかになると設定が本当に入っているのか不安があって、全然いかなくなりました。
それが普通でしょう。
設定狙いで遠くまで足を運ぶのにはリスクが伴います。
しかし、それでも足を運ぶのであればそれ相当の期待できる何かが必要です。
>設定入っていないホールと思っても、実際に設定が入ってるのに反応していないだけなのか、あるいは単なる集客のためだけに雑誌に載せてるだけなのかについて、店側からの意見が聞きたいです。
まずは集客ありきですね。
設定は二の次です。その理由を次の項目で話しましょう。
雑誌イベントの目的
そもそも雑誌イベントをやる目的は何かというと集客です。
集客する為に、1回のプロモーションで数十万のお金を払っているわけです。
店側は、現在出玉イベントが規制でできない状態ですので雑誌イベントを開催することによって、それを出玉イベントと示唆し質問者さんのように設定を入れるのではないかと思わせるわけです。
しかし、実際には高設定は一つもないといったことがありえるわけで、その理由は何かというと目的が集客となっているからです。
出玉を魅せるには設定<集客
この業界で働いていれば『売上が出玉を作る』といった理論が分かってきます。
それは言い換えると設定よりも集客の方が出玉を魅せるには重要な要因であるということです。
例えば、アラジンA2が10台あってそれが全台設定1でフル稼働していた時と、全台設定4で2台しか稼働していなかった場合ではどちらの出玉感があるでしょうか?
出玉感という点においては明らかに前者です。
つまり、千円サンドに金を入れて出てきたメダルも出玉になるわけだし、そもそも稼働がないと出玉が存在しない。
ですから、客に「出ているな」と思わせる為には設定よりも集客が重要となります。
つまり、この業界においては「客を集めたもの勝ち」なのです。
雑誌イベントは諸悪の根源
話をまとめますと、雑誌イベントを開催する時点で設定ではなく話題性で客を集めようと思っているわけです。
しかし、本来客が求めているものは何でしょうか?
それは「話題性」ではなく「出玉」だと思います。
というか、そもそもパチンコ店に求めるものって「出玉」以外にないと思います。
「接客」「快適さ」「清潔さ」などは全て付録に過ぎません。
ですから本当であれば「話題性」ではなく「出玉」にお金を掛けるべきなんです。
単純に雑誌イベントを開催するのであれば約10万
ライター系イベントを開催するのであれば約20万
芸能人系イベントを開催するのであれば約30~50万
のお金が掛かります。
しかし、ライターを呼んで20万払うのであれば、それをやらずに20万をそのまま客に還元した方が本当は良いわけです。
20万あればハーデスに設定6を3~4台くらいは入れられるでしょう。
このように本来、客に出玉で還元すべきお金を雑誌イベントに使っているのがパチンコ店の現状といえます。
芸能人・ライターイベントという価値の提供
しかし、出玉ではなく実際に芸能人やライターが来店するとなるとそれを楽しみに来店する層も必ず存在するでしょう。
そう考えると、客はそこで店側から価値を提供されていることになるので、そういう意味では顧客満足度を高めたことになり数十万の資金を投入した価値はあったと言えるかもしれません。
▽何かとお目にかかるかおりっきぃ☆。ライターでは女性という時点で大きなアドバンテージだ。
▽以前私のホールで1,333万積んで北川景子を呼んだのだが盛り上がりが尋常ではなかった。もちろん、全台設定1のペナルティ200Gスタートである。
雑誌イベントまとめ
最後に雑誌イベントでは質問者さんのコメントにもあったように、きちんと設定を入れてくれるパターンも確かに存在します。
つまり最も重要なのは、雑誌イベントとはいえそれが本物なのかガセであるかの見極めであるといえます。
例えば、頻繁に通うホールが雑誌イベントをやる場合には、その信憑性がある程度わかると思います。
もし、雑誌イベントを乱発しているのであれば期待薄ですし、久しぶりでの開催であれば期待できるかもしれません。
さらには、ジェットカウンターなどでどのような情報をスタッフが伝えているのかも重要です。
単純に「明日はほしのあきさんが来店しますのでぜひお越し下さいね!」と案内されるのであれば期待薄ですが
「明日はほしのあきさんが来店しますのでスロットコーナー頑張らせていただきます!」と案内されれば、少しは期待できます。
さらに言うと「明日はほしのあきさんが来店しますので沖スロコーナー1/3で6です!」と案内されればかなり信憑性が上がってくるでしょう。
そのようにスタッフからの情報を拾うことが大切です。
コアな情報をポップに載せることはライバル店の盗撮から所轄へのチクリのリスクがありますのでできないですが、スタッフの口からであれば録音されない限り大丈夫なので、コアな情報を発信する場合も希にあります。
そして最後に伝えたいのは、例え雑誌イベントでガセではなくしっかりと還元したとしても、取材に掛かった費用はどこかのタイミングで客から徴収するということです。それは宣伝広告費や新台購入費と同じですので、ごく当たり前のことですね。