【パチンコ店でこの対応はNG?】スロットのメダル補給対応について
私が班長時代に、ある新潟のスロ専で働いていた時の話をしようと思う。
このホールは台数200台程度のスロ専だったのだが、4のつく日にめちゃくちゃ客が入る為にクソ忙しかった。
それもそのはず。
時代は4号機のスロットバブルの時代である。
当時はパチスロ北斗の拳の大ヒットをかわぎりに全国のいたるところにスロ専が建てられた。
一方、当時私が配属していたホールではもちろん北斗は大量導入されていたのだが、最も人気が高かったのはハイビ30だった。
ハイビ30「2002年」
メーカー:パイオニア
導入開始:2002年10月
BIG確率:1/309 1/290 1/273 1/258 1/248 1/239
REG確率:1/655 1/655 1/655 1/655 1/546 1/468
出玉率(%):96 98 101 104 108 112
タイプ:Aタイプ
スペック的にはなんてことはないAタイプなのだが、実はこれには裏物があって、それでツボにハマれば一撃万枚出てしまうような爆裂仕様だった。
実際に、当時早番終了後に同僚とスロットを打ちに行ったときに、なんとその同僚が夕方から2万枚出したなんてことがあった!
ということもあって、当時私が働いていたスロ専においても裏物のハイビが大人気で、特定日にはまずハイビが埋まってから北斗が埋まるという状態となっていた。
▽当時のハイビやビックシオの裏物でよく見られた光景
手補給のスロ専はクソ忙しい
さらには当時のスロ専は、ホッパーにメダルがなくなったら自動的にメダルが補給されるという自動補給システムではなく、スタッフがメダルを運んで台を開けた後にホッパー内にメダルを入れるという手補給だった。
そして、特にハイビにおいては一度連チャンしだすと30パイでメダルが大きいということも相まって、すぐにホッパー内のメダルがなくなってしまい、頻繁に呼び出されてはメダルを補給しなければならない状態だった。
その一方で一度ハマリだすと裏物というだけあって際限なくハマるので、現金サンド内のメダル補給においても頻繁に呼び出されることとなった。
さらには、その時のハイビは25パイと30パイの島が背中合わせになっていたので、30パイのハイビは筐体内から島内の回収ベルトにメダルが落ちるというシステムではなく、筐体内の回収ボックスに溜まってしまうというシステムとなっており、それゆえに筐体内の回収ボックス内のメダルも頻繁に回収せねばならない状態となっていた。
まとめると
①連チャンしたら頻繁にホッパー内のメダル補給で呼ばれる
②ハマリ出したら頻繁にサンド内のメダル補給で呼ばれる
③ハマリ出したら頻繁に筐体内の回収ボックスのメダル回収で呼ばれる
という3重苦の状態となっていたのだ。
▽筐体内の図解。赤の囲みが回収ボックスである
忙しい状況を改善する画期的なアイデア
私はある時、そのような忙しい状況を改善する為のアイデアが思いついた。
それはどのようなことかというと
筐体内の回収ボックスのメダルをそのままサンドに入れるというオペレーションである。
つまり、従来のオペレーションだと、メダルで満タンになった回収ボックスを島端にあるメダルボックスまで運んでその中にメダルをぶちまけてから、回収ボックスを筐体内に戻すという流れとなっていた。
しかし、私が考案した
「筐体内の回収ボックスのメダルをそのままサンドに入れるというオペレーション」となるとどのようになるだろうか?
その利点は以下の通りである。
①回収ボックスをメダルタンクまで運ぶ手間がなくなる
②運ぶ手間がなくなるということは客を待たせる時間を短縮できる
③回収ボックスのメダルをそのままメダルサンドに入れることによってメダルサンドの補給で呼ばれることがなくなる
なんと素晴らしいアイデアだろうか。
私はさっそくそれを実践し始めると、次第に周囲のスタッフがそれを真似るようになった。
しかしある日、同僚の班長がそのような対応で仕事をしていたことに、とある女性主任が気づいた。
すると次の瞬間・・
哀れ
同僚は事務所に呼び出されてビンタで大目玉を食らうことに・・。
女主任の言い分
あんたね~~~!
お客様の使ったメダルを回収して、そのままサンドに入れたらお客様どんな気分になると思ってるの!?
いくら作業効率を良くするとはいってもそれはやってはイケナイことよ!
かくして私の画期的なアイデアは禁止となった。
ちなみに、同僚は「クロロ班長がやっているのを見て真似しました」といったことを言いやがった為に、その後、私も事務所内の応接室に呼ばれ内側から鍵を掛けられた後にしばかれることとなった。
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これを見た業界関係者がホールオペレーションの参考にしていただけたらと思います。