【班長時代の失敗談】掛け持ちを注意したら客がブチ切れ!前編
かなり前の話だが、班長時代に掛け持ちを注意したら客にブチ切れされたことがある。
まあ、そのようなケースは昔は日常茶飯事だったのだが、今回の例に関してはどちらかというと客は穏やかなタイプの常連だったので、そいつがブチ切れたのは意外だった。
ということは、私自身の対応にも問題があったのかもしれないというわけで、今回記事にあげてみることにした。
北斗の掛け持ちを注意
その日は早番の落ち着いた時間帯であった。
そして、その時はスロットコーナーを巡回していたのだが、巨人の星の下皿にライターを発見した。
「ん・このライターは?」
何とも見覚えのある色のライターであった。
これはとある常連のライターに違いない。
その後、周囲を見渡すとその常連は他の台を打っていた。
つまり、その常連は巨人の星にライターを置きながら、北斗を回していたのである。
これは当然掛け持ちとなるので、私はその常連に声を掛けた。
「あの・・すみません。
巨人の星にライターを置いていると思うのですが、掛け持ちとなりますので、どちらか1台にしていただけませんか?」
すると常連は以下のように返答した。
「すみません。
巨人の星に移動しようと思って先ほど台を取ったのですが、やめようと思ってクレジットにある分のメダルを回したらスイカからラオウステージに移行してしまって・・。
ステージ移行ですぐに移動しますので、それでもいいでしょうか?」
まあ、以上のようなことを申し出たわけだが、それでは掛け持ちになってしまうので、どちらか1台にしてほしいといったことを伝えた。
「え!?
ステージ移行ですぐに移動すると言っているんですよ。
その程度でもダメなのですか?」
「申し訳ありません」
その後、その客はいきなりムスッとした表情となり、巨人の星のライターを回収して北斗を打ち始めた。
とりあえず私の言うことを聞いたのだが、納得できない様子だった。
夢夢ワールドで掛け持ち発生
それから約2時間後に今度は、その常連から声を掛けられた。
「あの夢夢ワールドに座ってる奴が掛け持ちしてるぞ」
先ほど、掛け持ちを禁止された腹いせなのか、他の客の掛け持ちをチェックし、私に取り締まるように要望してきたのである。
ということで、私は夢夢ワールドに向かうと750Gハマリで下皿にライターが置いてある台を発見。
その後、その2台隣で夢夢ワールドを打っている中年が台を掛け持ちしているので、私に注意しろと常連は指図してきたのだ。
仕方がないので、私はその中年に声を掛ける。
「あの・・すみません。
このライターってお客様のですか?」
中年は掛け持ちがバレたことに若干ギクっとしたのだが、すかさず近くにいた仲間がやってきて
「これ俺の台なんです」
といった展開となった。
そのような展開となってしまっては、中年は掛け持ちしていることにならないので、こちらとしてはこれ以上は何も言うことはない。
そして、後からやってきた仲間に関しても、そいつが他の台の掛け持ちをしていないのであれば全く問題はない。
ということでは私はその場を離れると、チクリを入れた常連に対して以下のように答えた。
「すみません。
確認しましたが、お連れ様が打つそうです。
この場合は掛け持ちには当たらないですね」
するとその常連は・・
てめーー
ふざけるなーー!
ブチ切れて、私の胸ぐらを掴んできたのである。
そして、そのままひと悶着起こりそうな気配だったのだが、その後は私を振り払うと店長のいる事務所に向かって押しかけていったのだった。