【クロロ店長の沖ドキ増台作戦】育成機種の新台は小刻みに導入せよ!
~ここまでのあらすじ~
クロロエリア長はグリード・アイランド2号店を営業するゴトー店長に
今後の営業を見据えて沖ドキを増台することを提案した。
しかし、沖ドキの中古市場を調べると、どれも法外な値段で手が出なかった。
【クロロ店長の沖ドキ増台作戦】沖ドキの中古市場がヤバイ!より
沖ドキ旗艦店育成計画
「中古台が買えねえなら他店から台を移動させるぞ!」
クロロエリア長の言い分はこうだった
「グリードアイランド2号店で沖ドキを増台したかったが
中古市場の値段に手が出ないので、他の系列店から移動させて、グリードアイランド2号店に沖ドキを集結させる。
他店では5~6台しか設置されてなく中途半端にしか動かないので、それなら1店舗に集めて旗艦店を謳った方がいい」
販売の拠点となる中心店舗。多店舗展開をしているグループ店の中でも、とりわけ力を注ぎ、ブランドの浸透を図るための店。店舗展開を艦隊に見立てた語。Weblio辞書より
(まあ、アイランドでいえば秋葉原店が旗艦店)
ゴトーは言葉を返す。
「名案でございますなあ」
そして、その計画とは以下の通りだった。
計画1 沖ドキを小刻みに増台
系列店からは数十台をかき集めたのだが
まずは、元々設置してあった15台に移動を掛けた35台を導入することによって、一気に50台まで増台した。
しかし、その後は毎週1台ずつ小刻みに沖ドキを導入していった。
これによって、例え1台の増台だとしても「沖ドキ!」というワードを新装開店チラシに入れることができたので
毎週のチラシで沖ドキを全面的にアピールすることができたのだ。
それによって、自然とジジババが新装開店の沖ドキを打ちに集まるようになった。
計画2 毎週土曜日に沖ドキのイベントを打つ
増台した沖ドキの客付きをよくする為に、毎週土曜日に沖ドキのイベントを打つことにした。
実際に中身も、オールリセかつ2・4折半といったように薄利で営業。
それによって、土曜日の利益はほぼ取れなかったが、勝った客は翌日も来店するので、そこでオールピンで回収するというアメとムチの戦略で運営した。
計画3 最終形態では56台設置
そして、極めつけはコレ。
最終的には56台まで増台し、これ見よがしに56台をアピールすることによって設定56を匂わせた。
それによって、多くの客がグリード・アイランド2号店の沖ドキに魅了されることとなり、見事エリア1の沖ドキの繁盛店に君臨することができたのだった!
エリアナンバー1からの転落
だが、このエリアナンバー1の座もそう長くは続かなかった。
「こらっ!ゴトー!!」
「な!?
どうされましたクロロエリア長?
「お前、先週の沖ドキのアウトはなんだ!
先々週よりも2000枚も落ちてるじゃないか!!」
先々週までは、圧倒的エリア1の沖ドキ稼働率となっていたグリードアイランド2号店の沖ドキに、陰りが見え始めたのである。
それに対して、ゴトーは冷静に言葉を返した。
「その原因はですねえ・・・・」
「競合にリニューアルで沖ドキ100台に増台されました」
「てめえ!バカ野郎!!」
完